はてな公聴会第2回議事録を読んで
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%a4%cf%a4%c6%a4%ca%b8%f8%c4%b0%b2%f1%c2%e82%b2%f3%b5%c4%bb%f6%cf%bf
多くの問題が、カテゴリの未整備に起因すると思った。
現在のシステムの延長で「はてなキーワード」を独立したサービスにすると、問題がよりいっそう深刻化するような気がしてならない。スコアのような方法では、解消できないのではないだろうか。
ということで、「はてなカテゴリ」を同時に新設し、ユーザの手によってカテゴリを整備し、どんどん変化し得るものにするとよいのではないかなあ、と思った。
「はてなカテゴリ」というアイデア、その周辺
コトバのサイクルが劇的に短く動的になってきているのに、カテゴライズ方式だけが静的。そこに歪がでているのではないだろうか。マッチング不足。誤爆がどうのこうの。。。そのあたりがここに起因しているのではないだろうか、と思った。
はてなカテゴリのシステムとしては、はてなグループを発展させればいけるような気がしている。
たとえば。。。
- ダイアリーで[]記法をつかって書くと、そのカテゴリ(グループ)が自動的に作られる。
- []記法で書いたカテゴリと同じがあれば、そこに自動的に参加する。
- 参加したカテゴリに登録されたキーワードにだけリンクが張られる。
- キーワード(文字列)が複数のカテゴリ下に存在していたばあい、複数のキーワード開設ページへのリンク一覧へのページにリンクを張るようにする
- こういう「多義キーワード」(?)に対しては、カテゴリ一覧を表示する。
- ダイアリーのプレビュー画面で、多義キーワードがあった場合、属するカテゴリをその場で選択できるようにする。該当するカテゴリがなければ、その場で作れるようにもする。
- 人力検索でいえば、質問時にそれらを複数選べる。市民なら新規作成もできる。
- ブックマークでいえば、エントリー1に対してカテゴリはn。追加も可とする。
- その上で、リンクスコアや内容スコアがあって、カテゴリ毎に自分の閾値を設定できたり
- 内容スコアが下がってくれば、編集が必要だということで、一覧で把握できるようになっていたりしてもいいんだけど、
- それよりも、ある一定期間を区切って、どれだけそのキーワードがダイアリー等にリンクされているかという非リンク数によって判断ができるようになるといい。ページランク的。
- 各自がカテゴリ毎に非リンク数の閾値を設定できるようにすれば、結構うまく調整できるのではないだろうか。
- あと、動的なキーワードの動的なカテゴリを扱うのだから、時間というファクターも絶対に必要だろう。
- キーワードのリンクの要不要、内容の善し悪しというのは、そのときどきで変わってくるし、コトバの意味自体も経時変化するのだから、キーワードに関しては、経時変化を明示的に見られるようなシステムであることが必要だと思う。
そんな感じのシステム。全然いい足りないし、まとまってないのだけれど。
つまり、いわゆるフォークソノミーへのチャレンジともいえる。
はてなフォークソノミー。。。"f"はもうないので、やっぱり"c"でしょうか(^^;
また、これは、キーワードのdescriptionページに良質なリンクをできるだけ沢山納めることにより、有益な情報へのアクセスシビリティを高めてもくれる。経時変化の問題があるので、時間というファクターをページ内に持たせる必要がありそうだけど。
含む日記は、トラックバックを打つかどうかを各自が選べるようになっているべきではないだろうか。つながりたいキーワードだけ。自分の興味のあるカテゴリだけキーワードがリンク化されているのだから、まあ、そういう処理は不要になるとも思われるが。
セレンディピティを求めている人には、カテゴリ一覧が別にあって、どのカテゴリのキーワードに一致したら含む日記に表示されるかをチェック方式かなにかで選定できるようにしてもいい。
含む日記への掲載と、自分の日記の文字列にリンクをはるかどうかの基準は、別にしてもよいかもしれない。
「はてなカテゴリ」アイデアの問題点、階層化とか多次元化とか
以上、思い付くまま書いて見たのだけれど、問題になるのは、カテゴリアイテムの氾濫だろうか。手に終えなくなるのは目に見えている。今のキーワードと同じ程度のアイテム数となるだろうか。もっと多いかな。
専門領域ができるだろうから、それも当然だし、実際、それぐらいのカテゴリ数がないと役に立たないのだから、これを如何にハンドリングしやすくできるか、というところが本当の問題点。その部分をクリアできるかどうかが実現の可否の分かれ目。
まず考えられるのは、カテゴリアイテムの階層化。
キーワードに対してそれをやると辛いが、カテゴリならまだ何とかなるかもしれない。
上位概念カテゴリを明示できると、上位カテゴリのキーワードを継承できたり、オーバーライドしたりできるので、キーワードのハンドリングが楽になる。というか、それに関しては、それしか現実味がないのだけれど。
つまり、windowsのエクスプローラーのようなUIで、チェックボックスなどを使って、好きなカテゴリを選ぶ。下位カテゴリのキーワードは、デフォルトではすべてチェックが入り、リンクが張られるようにする。曖昧さが生じた場合、該当カテゴリの一覧へのリンクとする。という感じ。
上位概念は、キーワード説明のページで上位概念を複数指定(リンク)できることが望ましい。unix系のファイルシステムでいうsympolic linkのようなイメージ。それにより、超整理法で言うコウモリ問題をカバーすることができる。
本当は、超整理法のように、時間軸だけでキーワードを簡単に利用できるとよいのかもしれないが、マッチング問題から類推するに、時間軸だけではやはり足りないのだろう。カテゴリへの要望が強いことからもそれが分かる。
最初は、オープンディレクトリの構造などから始めて、シンボリックリンクを加えたり、新しいカテゴリアイテムをどんどん追加して議論したりしていけば、ある程度ダイナミックに運用できるようになるのではないだろうか。
(そういう意味で、議論できる環境も必須かもしれない)
ただ、階層構造は、そもそもが静的なので、どうしても形骸化する傾向が強いのでないかという危惧もある。メンテする意欲のあるユーザが十分集まってくれればいいのだが、それが一番大変なのだろうから、魅力的なサービスである必要もある。
そのためには、利便性を追求するのがいいだろう。便利なら、みんなが使うのだから。
はやりのtagのような、アクティブ率に依存したUI(フォントサイズ可変表示形式(flickr方式)のようなもの)は、やはり結構いいかもしれない。
また、時間別にソートできたり、いろんな切り口の組み合わせで多次元的に絞れるよう*1*2(iTunesのようなな感じ)になっていると、いいなあ。
個人的には階層化は不要なんじゃないだろうかとずっと考えているのだが、キーワードの継承を考えると、現実問題、それは必要なのかなとも。。。
その他、運用面では、グループと同様に、カテゴリには管理者を置くようにするのがいいだろうと思う。
*3
荒れたら、はてなが暫定的に管理する。というか、実質は、はてな/ユーザが選んだユーザ元老院みたいなものにアウトソースして判断されるべきだろうか。カテゴリに詳しくないとできないし。たんなる削除合戦になっている場合は、はてな預りとして、しばらく期間をおき、管理者を改めて募る、とか?
上位カテゴリの管理者に委譲される、というのでもいいかも。
で、管理者のいないカテゴリは、リンクされない、みたいな感じで。
まとまらなくなってきたので、以上。*4