「カテゴリ」?「タグ」?

Re: Gadara∵Diary - id:facetさんのはてなカテゴリ構想
http://d.hatena.ne.jp/gadaraorg/20050629/1120035760

長かったので、まだ理解不十分なところがあるかもしれませんが、構想の基本的な部分だけレスを返しておきたいと思います。

す、すみません。ホント、いいかげん長すぎでした。
でも、やっぱり私にはまとめは向いていないようでして(^^;
ということで、レスがてら、また、つらつらと。

カテゴリとタギング

個人的な印象論で申し訳ないのですが、カテゴリという言葉を使うと、重複するデータを含んでないような印象を受けてしまう気がします。

「カテゴリ」というコトバに違和感をもたれるのは当然だと思います。私も、カテゴライズというと、排他的な分類をすることだと感じます。

それ故、いわゆる「ソーシャルブックマーク」の開祖とも言うべきdel.icio.usのJoshua Schachter氏などは、tagという別のコトバをわざわざ選び、使うようにしたのだと思っているほどです。

そういう意味では、「はてなカテゴリ」構想じゃなくて、「はてなタグ」構想にした方がいいんじゃないかと私も思いました。

しかし、HTMLという文脈では、タグは要素名でもあります。

で、一般的に考えると、タグは、やっぱり名札です。

つまり、タグという用語も、結構紛らわしくて、イメージが一致しない人が多いかもしれないなあと思ったのです。


一方、カテゴリには、やはり一般的に、排他的なイメージが付きまとうといえるでしょうか。

しかし、今のWebという文脈で考えるとどうでしょうか。この文脈下では、ある一つの対象を、複数のカテゴリに属するようにすることもできます。実際、一つのエントリーに複数のカテゴリを付けられるブログも既にありますよね。

これは、対象となるモノが、実体を持たず、デジタルであるからです。

カテゴライズと言うのは、分類することです。分類するとは、ある集団を、似た性質という観点からさらに小さな集団に分けることです。ある集団を分けるとき、集団の要素が実体を持つ場合には、ある一つの時点では一通りの分け方しかできません。しかし、集団の要素がデジタルだったとするとどうでしょうか。ある一つの時点においてさえ、複数の視点からの分類が可能になります。多次元的分類と言ってもいいかもしれません。

ですから、「分類する」ということ自体は、排他的である必要は無いし、分類することとほぼ同義と捉えられている「カテゴライズ」というコトバ自体には、実は排他的性質はなく、その構成要素である対象物の問題であるような気がしたのです。


ということで、どちらにももともとのイメージに引きづられる部分があるのなら、「分類」という意味では、「タグ」というコトバより「カテゴリ」というコトバの方が馴染みがあるし、はてなブックマークに馴染みがある人なら、タグでいいと思うのですが、そうじゃない場合は、タグよりカテゴリの方がはやく馴染めるのではないかと思ったので、はてなカテゴリにしてみた、というわけです。


実際、一つの対象に複数のカテゴリが付けられるということは、ブログの浸透に伴って結構受け入れられてきていますし、カテゴリが複数つけられさえすれば、それは「タグ」と同じようなものだと言ってもいいのではないかとも思っています。

ということで、カテゴリにしたわけなんですが、やっぱりタグのほうがいいかなあ、なんて、まだ迷ってます。(笑)


そんなことで。長々とかいて結局それかよ!って感じでスミマセン。


あ、あと、

キーワードは解説付きのタグ扱いにする。

というのには、共感しました。タグを全サービスに広げるというのも、これまた同意です。はてなカテゴリは、まずそこから着手したらどうかと考えています。


…やっぱり「はてなタグ」ですかね(^^;