tag bundleについて書き散らしてみる

ネタ元:http://i.hatena.ne.jp/idea/2616


tag bundle って、タグのタグなんだよな、考えとしては。でも、tagの実体の実装はURLであり、かつ、あくまでフラットであり、一方、bundleは完全に見た目だけを束ねている、という感じなんだけど、ひとつのtagを複数のbundleに属することが出来るようにしたのは、さすがjoshuaだなあと感じる。

ただ、今のdel.icio.usのbundleでは、tagをまとめるだけで終わっちゃうのが不満。つまり、一回しかまとめられない。


そこで、bundleじゃなくて、tagをまとめるためには、bundleじゃなくて、tagそのものを使った方がいいんじゃないかなあとも思う。

tagの実体であるURL(http://del.icio.us/TAG/)に新たなtagを付ける形でbundleを実装してはどうだろうか?と。

つまり、tagの対象permalinkhttp://del.icio.us/TAG/が含まれていたら、そのtagはbundleとしても動作する、みたいな処理にする。

こうすると、凄く汎用性が高いbundleができる。ような気がする。


TRONの実身・仮身というのが近いような気もするのだが、頭の回転が悪くて見えてこないのがもどかしい。。。


階層構造があるようにも使えるし、ないようにもつかえる。上位概念と下位概念じゃなくて、元が先であり、先が元にもなりうる。social bookmarkはpermalinkをtagを介して結んでいるが、tag同士をbookmarkでtagを介して結ぶ。ただ、tagの実体はpermalink(URI)なのだから、同じことかもしれない。

RDF/OWLのあるべき姿のような気がしないでもない。


tag clusterにもある意味似ている。
http://laurie.informatik.uni-bremen.de/clusty/


結局tagってのはネーミングであって、ある対象をある(複数の)名前に結びつけることで抽象化し、認識する作業であって、それは脳の認識作用をかなり的確にモデリングしているような気がする。


後は、それを使ってどう予測に活かすかという部分になるのだが。


ある一定の閾値を超えたものが該当すると判断されているように、今のtag cloudの見せ方は正しいと思う。そして、そのcloudをざっとみて、そのエントリーはどういう類(たぐい)(つまりカテゴリ)のことを述べているのかが分かる。そして、その予測を元に実際にエントリーを読んでみると、自分の用語では違う言葉で言い表した方がいいような気がするので、それをtagとして付け、後で検索できたりするようにするか、自分の用語の方を修正する。

そして、沢山の人がそれをすることで、ああ、みんなはこれこれこういう事柄をこういう言い回し(tag)でとらえているのか、ということをあたらためて認識し、自分の用語として取り入れていくという、folksonomy作用がうまれ、それがひいてはwisdom of crowdsにつながると思うのだが。


Ajax」という語が辿ってきた経緯は、それを明確に表していると思うし、あれこそフォークソノミーのいい例かなと思っているのだけど。

今では普通に[ajax]ってtagを見ることができるわけで。

ただ、完全な理解というのはないし、認識のぶれもあるから、「それって[ajax]じゃねえんじゃね?」みたいなことになって、ma.laさんのtreeみたいなことになるんだけど、あれは単なるネタじゃなくて、素晴らしい造語(概念醸成)のためのアプローチだと思った。外来語が意味が変化していくように、どの場所(国・言語・グループなど)でどの時代にその語が使われているかというファクターを勘違いしなければ、それは有用なブレでありうるし。

Wikipediaや辞書の限界は、そうした造語作用がないこと。それはそれで貴重な資料であり、ストックでもあるのだが、フローな情報を扱えない点で限界がある。その点、はてなダイアリーキーワードは使えると思うんだけど、公共の云々というしばりがあるために使えない。したがって、はてなグループキーワードが有望だと思うんだけど、今の状態だとtagの方がフォークソノミーへの近道っぽい。これらを融合できたなら……はてなキーワード・カテゴリ妄想へと舞い戻る。


後、tagの大きな問題は、シーケンスが見えないこと。流れの可視化が圧倒的に不足している気がする。それがあれば、コンテキスト性の崩壊というpermalink至上主義の現在の問題点を補うことが出来るような気がする。

たとえば、ishinaoさんのTrackback Tracerとかはひとつの大きなヒントになるような。


tagでいうと、時系列でtag cloudの変遷が見られるようになると、また興味深い。はてなではキーワードでいうと、先日言及数グラフ記法(?)が出たけど、それに似ているもので、del.icio.usのGrafoliciousやCloudaliciousというものがある。

http://www.neuroticweb.com/recursos/del.icio.us-graphs/ver.php?url=http://d.hatena.ne.jp/
http://cloudalicio.us/tagcloud.php?url=http%3A%2F%2Fd.hatena.ne.jp%2F&x=20&y=7

Grafoliousがはてなのキーワード図的。Cloudaliciousは、それをもう少し俯瞰できるようにした感じ。

ただ、どちらも、何かが足りないといか、もっとこうvisualizeのための方法が別にあるのではという気がする。


たとえば、市町村の変遷の図をオートメーション化したみたいな感じで。あれにスライドバーとスライドショーボタンをつけたら非常に見やすくて、それがあった中国の国の変遷を動画にしたFlashを昔みたんだけど、そんな感じで(ああ、もう一度みたい。どこだっけなあ)。


以上、鬱憤を晴らすために書き散らしてみた。なんとかならんのか、この鈍い頭。