抜粋およびコメント機能について
コメント機能(自由形式で入力。検索対象であること。)
ブックマーク登録画面で、一言、簡単にコメントを追記できる機能。
後でそのブックマークを簡単に検索できるようにするには、これしかないと思う。タグもカテゴリも不要。
検索機能を中心に据えた、今のはてなブックマークのシステムは正しいと思うが、今の手法だと、いくら全文を取得してキーワード抽出アルゴリズムを改善して精度を上げても、所詮、そのURI作者の用語でしか検索にヒットしないのだから、自分がブックマークしたURIが自分のことばで検索しても出てこないままなのではないだろうか。
それを補うには、それぞれ(folks)の多様な切り口のことばを加え、集積してそれらのコメントの文字列が検索対象になり、かつ、一覧できることで、自分のコメントを編集したり、新しい言葉を知ったりできる...という正のフィードバックループを早く沢山繰り返すことしかないのではないだろうか。
もちろん、最初はヒット率も悪いし、飽きて来るかもしれない。でも、ヒット率があがることが実感できれば、コメントを書いたり修正したりという入力の手間がそれほどの苦ではなくなり、さらに情報があつまる、という好循環が発生する。はず。
del.icio.usは革新的だったと思うが、tagというシステムを採用したことが、分かち書き言語圏の発想の限界だと思われる。
# もちろん、文字列しか扱えない現在のunicodeではまた限界があるが、それはまた将来の話。
抜粋(引用)機能
ブックマークしようと思ったURL内で最も気になった部分を、ブックマークの付加情報として簡単に登録することができるような機能。
URLだけのブックマークでは、少々おおざっぱ過ぎて、どこを注目しているのかが分かり辛くて、正のフィードバックが生まれにくい。
選択部分をブックマークに取り込むこの方法は、スクラップと同じ古い手法だが、それがソーシャルな面を持つことによって(第三者がどこを切り取って注目しているかが一目瞭然になるという意味で)、素晴らしい価値を生み出すように思う。
つまり、ブログなわけだが、ブログがこれほど浸透してきているのは、やはり、気軽に引用でき、気軽にコメントでき、それを見てまた気軽に...という風に発展しやすいからだと思うし。
というとで、ブックマークの場合でも「引用」と言いたいが、コメントがなければ引用というより無断転載になってしまう気もするし(クリップ系のブログが問題になっているのと同じ)、コメントを必須にすると、ブックマークの利便性が損なわれてしまうので、「抜粋」かな?と。つまり、引用ではなく、選択部分を編集不可にして抜粋とすることで、問題の解決が期待できるかもしれないと思ったわけで。
あまりうまく言えないのだけど。
# 同じURL内に同じ文字列がある場合があるので、抜粋元の同定という意味では問題も残るが、それでも、URLと組み合わせることで、URI(Universal Resource Identifier)に近い、現実的な解になり得るかと。
一つのリソース(URI)に対する複数の抜粋&コメント機能
抜粋できるようになると、言及したい部分はひとつじゃないときもままあると思うので。
同じURIを抜粋しているときは、ブックマーク登録画面でその旨(抜粋箇所とコメントも?)表示して、かつ、そのブックマークの編集画面へ誘導できるようにしておけば、無駄な重複も防げる。
ただ、重複しても構わないと思う。TPOで受ける印象も変化するだろうから。
以上をみると、やはり、はてなダイアリー(ブログ)と何処が違うの?といいたくなるかもしれないが、それが一元的に集積されて、いろんな切り口で横断的に一覧でき、それを反映して自分の概念とことばとのマッピングを変化させたり、コメントを修正したり、再度ブックマークしてコメントを追加したりして、のちの検索に備えられるというような、正のフィードバックループが気軽に繰り返せるならば、大きな違いを生み出せると思う。そのあたりが「ソーシャル」。